このページでは、レンタルオフィスを利用する際、周囲の音が気になるや音漏れが気になる場合の騒音対策について説明しています。せっかくレンタルオフィスを利用するのですから、自分にとって最も快適だと感じられる環境で、集中して仕事や作業を行いたいものですね。ただ、ここでは騒音対策だけでなく、ある程度の騒音をプラスにとらえるための考え方もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
できるかぎり騒音の少ない環境を求めている人は、特別な防音対策が施されたタイプの個室をチョイスするのがおすすめです。そのようなタイプなら、たいてい鍵もついているので、セキュリティーやプライバシーも保たれた空間になります。ただし、一般的なフリースペースなどと比較すると、かなり利用料金が高くなってしまいます。レンタルオフィス会社によって違いはありますが、4倍ほどの料金になると考えておくとよいでしょう。
防音対策が施された個室がない場合や、予算不足でそういったタイプの個室を利用できない場合はどうでしょうか。一般的な個室タイプのレンタルオフィスと、雑談などが自由にできるフリースペースなどが、それぞれ別のエリアに設けられている店舗であれば、比較的静かな環境を期待できる可能性が高くなります。
「防音対策がしっかりしているレンタルオフィスを探すにはどうしたらいいのか」と思っている方もいるかと思います。むやみやたらに探し回っても時間ばかりがかかり、非効率ですので、探し方を知っておくことが大切です。ここでは、防音や騒音対策が取られているオフィスの探し方のポイントについてお届けしていきます。ポイントをおさえ、騒音対策が施されているレンタルオフィスを探してみましょう。
防騒音対策が万全にされているレンタルオフィス探す場合、自分が利用したいエリアを決めることから始めます。ある程度大きくて発展したエリアだと、レンタルオフィスも多いはずですので、気になるレンタルオフィスをチェックしておきましょう。通いやすさも考慮して、最寄り駅の近くにレンタルオフィスはあるのか確認しておくのがおすすめです。
レンタルオフィスの多いエリアの場合、騒音対策や実施しているサービスが充実している可能性があるため、そういった観点からも確認するとよいですね。
気になるオフィスを見つけてメモをしたら、そのオフィスが所属している管理会社の公式サイトをチェックします。騒音について対策をしているレンタルオフィスであれば設備面が記載されているページに載っている場合が多いため、しっかりとチェックしてみることがおすすめです。
ただ注意しておきたい点があります。管理会社の中にはいくつもレンタルオフィスを展開していることもあり、そういったケースだと行われている騒音対策が個々によって異なる場合があります。レンタルする予定のオフィスに出かけてしっかりと自分で確認したり、オフィスごとチェックするとよいでしょう。
オフィス側が騒音対策をしているとうたっていても、設備を整えてしっかり対策しているとは限りません。オフィス側は対策をしていたとしても、設備として記載できるからです。ですので、十分に騒音対策しているか知りたい場合、内覧や見学を行って、自分で直接確認すると確実にわかると言えます。内覧の申し込み後、実際にレンタルしてみたいスペースへ出かけ、扉を閉めた状態で、部屋の外からどのくらいの音が入ってくるかチェックしてみましょう。
防音対策がなされているオフィスが希望のエリアで見つからない場合、個室の多いレンタルオフィスを選ぶのがおすすめです。個室を探す際にもさまざまコツがあり、ポイントを押さえておけば防音につなげられると考えられます。この章では、チェックしたいポイントについてお届けしていきますので、気になる方必見です。
建物の中でも、鉄筋コンクリート(RC)を用いていると、木造や鉄骨造などより音への対策が期待できます。そのような構造のビル内にあるオフィスを探したり、レンタル予定のオフィスの造りをあらかじめチェックしたりするのもひとつの手です。
しかし、建物の外観がRCでも、内装の壁はそうではないパターンが多々あるのだそうです。RCの建物は費用が高めになってしまうので、コストを浮かすため壁に石膏ボードや木を使用していることがあります。内覧で訪れた際、壁を軽くたたいて確認するとよいですね。
個室だからと言って、全て防音効果が期待できるわけではありません。個室には、完全個室と半個室タイプがあり、音の聞こえ方が全く異なります。完全個室は、天井や壁が全て囲まれているため、防音効果がかなり期待できます。しかし半個室は、天井や床が仕切られておらず、内側や外側の音が丸聞こえになってしまいます。音漏れの効果が高い部屋を探している場合、完全個室タイプの部屋を探しましょう。
建物がRC造だと、角部屋の防音性はより高い効果が期待できます。角部屋であれば必然とひと通りが減りますので、外からの音が聞こえにくくなるものです。空いていればぜひ押さえておきたいところ。しかし、角部屋の人気は高く、見つかりにくいのが現状です。どうしても角部屋がよい場合、気長に待つのも一つの手段だと言えます。
内覧や見学の際、空いている部屋もぜひチェックするのがおすすめです。間取りが同じでも、場所によっては音の聞こえ方が少し違うことがあるからです。空いている部屋をまわり、音の聞こえ方をチェックしてみましょう。
音の状況を確認する場合、部屋のドアを全て閉めて、外や周囲の音がどのくらい部屋の中まで聞こえてくるか確認してください。内覧の時、上記のように音の状態を確認せずに契約してしまうと、いざ借りてから不満が出てきて仕事に集中できなくなる可能性があるため、手間を惜しまずチェックしておきましょう。
レンタルオフィスを利用する場合は、最初から「ある程度の騒音の中で、リラックスしながら作業に取り組む」といったスタンスをとるのも、ひとつの考え方です。フリースペースやラウンジなどの設備がある時点で、話し声や雑談、作業音などがきこえてくるのが当然だともいえます。また、ある程度の声や音を「騒音」であるとはとらえない人もいるかと思います。
レンタルオフィスでする作業とその他の作業とを分けておくのも、上手な利用方法のひとつだといえます。「どうしても静かな環境でなければできない仕事があれば、それは自宅などで済ませておき、そうでないものをレンタルオフィスでこなす」などの方法です。
また、騒音は考え方によっては有意義なコミュニケーションのきっかけになります。新しい情報を収集したり、自分にとってプラスとなる出会いがあったりするかもしれません。むしろ、レンタルオフィスを利用することのメリットの一つは、そのような交流を得られることでもあるのです。
職業上クライアントとの会話が外に漏れるのを避けたいといった理由で無ければ、人脈を広げるために活かしてみてもよいでしょう。