このページでは、ドロップインについて説明しています。ドロップインとは、コワーキングスペースなどで導入されている、柔軟性に富む利用方法のひとつです。自分に合うレンタルオフィス活用法を見つけるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
レンタルオフィスには、高いプライバシーが保てる完全個室タイプやある程度の開放感が感じられる半個室タイプ、あるいは、広々としたゆとりが魅力のオープンスタイルを採用しているコワーキングスペースなど、さまざまなオフィスがあります。同じタイプのオフィスでも、利用形態や契約方法はユーザーによりさまざまです。
コワーキングスペースを利用するには、しっかりと自分の席を予約しておく方法もありますが、それとは真逆ともいえる「ドロップイン」という使い方を選択できる場合も、少なくありません。
ドロップインとは、コワーキングスペースを時間単位で利用するプランのことを指します。使いたいときに、便利なプランだといえます。もちろん、契約形態に関してはレンタルオフィス会社によって設定がさまざま。そのため、必ずしもドロップインできるわけではないので、どのような利用方法の選択肢を設けているかを、あらかじめチェックしておくとよいでしょう。
レンタルオフィスを利用する場合、ドロップインのみをチョイスするユーザーもいます。「何時から何時まで」あるいは「朝からお昼までの4時間」など、あらかじめスケジュールを決めて月額課金プランを利用するのが何となく苦手で、堅苦しく感じてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
けれども、ドロップインなら、自分の好みのタイミングで、仕事や作業に取り組める空間を選択できるわけです。特に、クリエイティブな仕事の場合、毎日同じ時間帯に、必ず一定期間机で作業しなくてはならない、といったような縛りは、マイナス要素になる可能性もあります。ドロップインはまさに、クリエイティブで自由なレンタルオフィスの使い方を可能にしてくれる、柔軟性に富んだ契約形態だといえるでしょう。
スケジュールどおりの利用にしばられない、自由度の高さが魅力のドロップイン。この利用方法をさらによく理解するために、メリットとデメリットをそれぞれみていきましょう。
ドロップインは、時間単位での利用が可能なため、仕事の都合などで移動をひんぱんにする人には特に適しているといえます。あるいは、移動がそれほどない場合でも、勤務時間や仕事をする場所などに関して、日によってバラつきが大きい人も同様です。
月額課金のプランでは、多様なスケジュールに対応できず、「せっかく利用する権利がある時間帯に、コワーキングスペースを使えない…」といった状況が起きてしまいます。特定のオフィスを予約通りの時間に使える見込みが低い場合は、ドロップインは賢い選択だといえるかもしれません。
レンタルオフィス会社によって異ななりますが、コワーキングスペースには、フリードリンクサービスを用意している会社も少なくありません。そのため、コワーキングスペースの利用者は無料で飲み物を楽しみながら、仕事や作業に取り組めます。
喫茶店やレストランであれば、飲み物はもちろん有料ですし、追加注文をしたらその分料金が加算されます。けれども、コワーキングスペースのフリードリンクであればその必要はありませんし、もともとが仕事をするための空間なので、集中しやすいという点においても非常に快適に過ごせるはずです。時間単位で利用することで、気分に応じてレンタルする場所を気軽に変えられます。
ドロップインに対応している複数のコワーキングスペースに、メンバー登録しておくのも上手な活用方法だといえます。移動が多い仕事やフリーランスとしてさまざまなエリアで働いている人は、利便性を考慮し、複数のエリアに自分のお気に入りのコワーキングスペースをみつけ、登録している場合も少なくありません。
複数の場所でコワーキングスペースをドロップインで利用する方法であれば、移動時間を節約できるだけでなく、いつでも新鮮な気持ちで、さまざまなテイストをもつ空間で仕事や作業をすることができます。
多くのメリットをもつドロップインですが、やはりデメリットもあります。特におさえておきたいデメリットは、「利用方法によってはコストが多くかかってしまう」ことです。
レンタルオフィス会社によっても異なりますが、一般的には、1時間あたりの利用料金を計算すると、月額課金のプランよりもドロップインのほうが、高く設定されている場合が多いです。そのため、一回あたりの利用時間が長く、しかも固定的にコワーキングスペースを使う予定のある人は、ドロップインはあまり適していないといえるでしょう。